私たち人間の生命力、また心臓の動き、血流、消化吸収、排せつ、感情、話す聞く、運動・・これらすべてが
プラナの力です。自然界では、氣、エネルギー、光、電気、磁気・・などもプラナの力なのです。
私たちは生まれてからずっと「呼吸」をしています。この呼吸動作のコントロールによって、身体の動き、
神経系や内分泌に効果的な働きをさせることができます。呼吸をコントロールして、心や人格をコントロール、
さらに自然との調和させることができるのです。
ヨガには「プラナヤーマ」があります。様々な呼吸のテクニックにより、自己をコントロールしていくものです。
※決して、たくさん覚えるとか、難しいテクニックが出来たら良いとか、目標達成ではありません。
より積極的にプラナ(宇宙生命力)を取り入れる方法として、プラナヤーマがあるのです。それは意識的に
宇宙生命エネルギーを呼吸する方法なのです。
生まれてからずっと呼吸はしていると言いましたが、普段の呼吸からは生命エネルギーを取り入れるのは
難しいのです。呼吸をしながら、プラナの理解、そして取り入れようとする意識を持たなければならないのです。
プラナは空気ではありません。その中にある宇宙生命エネルギーであり、エッセンスなのです。そのため、
一心集中して実践しなれければなりません。※一心集中とは、宇宙における全存在エネルギーの根源に対して、
一点集中させることなのです。
単に呼吸のテクニックだけでなく、内面への注意が必要になります。本当に疑念なく理解しており、不動心であり、
全身にエネルギーを行き渡らせるイメージをしながら、十分にリラックスした状態で行うこと。さらに心の完全なる
開放させていることが大事です。一生懸命、力でポーズをしながら呼吸をしていても、ダメだということです。
これを「魂の呼吸」と言います。自分と自然が一つになり、意識した呼吸によってプラナがどんどん入ってきて、元氣
になるのです。

豆澤 慎司