☆☆にいい!」と、あたかも気軽に、そして簡単に行えて、すぐにでも良い結果が表れる
ような話が多いですね。しかし、そんな夢みたいなことがあるわけでもなく、いくら続けて
も良い結果など、ないのが現実です(一部の人には効いたかもしれませんが、誰にでも、
ではないのです。また、いろんな要因が重なって効く場合もあり、それだけで効果がある
とは言えないでしょう)。
現代は様々な情報が飛び交いますが、単に“商品を買ってもらいたい”という思いの
宣伝に、私たち一人ひとりがコントロールされているに過ぎません。そういう誤った情報
でも、買って使用して、「あぁ、自分には合っていなかった。失敗だった!」と、なぜ思わない
のでしょうか?
それは部分的には(また一時的には)「効いた!」、「楽になった!」とか、「良くなった!」
という思いに満足してしまい、あとは続かず、終わってしまっているからでしょう!
惑わされて、踊らされて、買わされて、やらされて、何となく効いて、いつのまにか気も変わり、
忘れて、はい終わり・・・、そして、また似たようなことをし始める・・・。
中途半端なことをしていても、気休めなことをしていても、身体に良い影響は与えず、
時間が経てば、元に戻ってしまうのです。(実際には身体的にマイナスになっていたり、
時間やお金の無駄で終わりです。)※イソップ寓話の「ロバを売りに行く親子」のように、
いつまでも他人の意見ばかり聞いていたら、笑われるだけでなく、身を滅ぼして終わりです。
またある部分だけ(“ふくらはぎ”だけなど)に変化を与えて、自分を変えようとすることも、
その継続が、心身ともに健全になることは難しいでしょう。
そして筋力と柔軟性とのバランスも大事です。(たとえば、“開脚”だけできるようにしたいなど)
無理に伸ばすことだけに気持ちがいってはなりません。身体は、単に柔らかくすれば
いいのではなく、筋力もつけていくことにより、バランスよく体勢を保つことができるのです。
しかし、「生命の根本に刺激を与えるよう、自分のために、まずこれをしなさい!」と言われ
たら、誰でも耳を傾けるでしょう。「あるところに意識し、しっかりと動かし(トレーニングして)、
自分を変えよ!」と言われたら・・・、(もちろん方法は無料です)いつでも、どこでも実践可能で、
数分も経たないうちに“プラス思考の人間”になれて、さらにもっとしていければ、「最高のリラク
ゼーションを味わえる」としたら・・・。
さぁ、それでは何をどうすればいいのか!?どこを意識していけば良いのか!?
それは「横隔膜」を意識して、しっかり呼吸を行うことです。(ポイントは、“しっかり”です。
ただ鼻を膨らませるのではありません。)
しっかり横隔膜を動かす呼吸。ゆっくりと深く腹部や胸部を動かして行う呼吸。これはヨガの
“完全呼吸法”でありますが、別名「生命刺激横隔膜呼吸法」と言ってもいいでしょう。
その効果としては、
①心肺機能を高める
②肺活量を増大にさせる
③内蔵の強化
④血行促進
⑤姿勢が良くなる
⑥消化・吸収力が上がる
⑦免疫・ホルモン・自律神経が整う
⑧自己免疫力が上がる
⑨自然治癒力が上がる
⑩心が変わる など
とても身体に良い影響を与えていくのです。
気持ちよく、ゆっくり深い呼吸をして実践していきましょう!
◆写真「胎児のポーズ」

豆澤 慎司