私たちの身体は“自然の一部”ですから、本来「自然の法則」に従って
生きれば、健康で長生きできます。ですから、自然に反しない生き方さえ、
心がけて行動すればいいという、答えは簡単ものなのです。
しかし実際には、無駄なものをどんどん作って消費させたり、また誤った
情報の中で、正しい選択が見極められず、心身が病んでしまう人が増えて
います。
医者も問題です。中には実際には病気でないのに、思い込んでいく人も
いるでしょう。診察を受ける人は全て患者(病人)と見なし、100%薬を処方
するでしょう。誰ひとり、「大したことありません。気のせいですよ。ただゆっ
くりお休み下さい」と言って、帰させることなどしないでしょう。
自分を信じないで、医者の言うことだけ信じていたら、クスリ漬けにされて
しまうことになるでしょう。
一日24時間のサイクルの中で、私たちは生きています。地球に住んでいる
以上、これは絶対であり、逆らえません。
「健康に生きていく」という上では、「食事」、「睡眠」、「運動」は欠かせません。
ここでいう「食事」とは、単に食べる(食べている)ことではありません。もちろん
バランスよく食べるということが大事ですが、さらに意識することは「食べる」、
「消化・吸収」、「排泄」の3つを正しく行うことであります。
さて一日の中で、いつハタヨガを実践すべでしょうか?ハタヨガは「覚醒」の
状態で実践されますから、「睡眠」とは違います。身体を動かして刺激を与えて
いくのですから、「運動」の要素があります。(上手に筋トレなどを盛り込めば
総合的な養生運動法となります。)先に述べた「食事」が起きている間にある
わけですが、ハタヨガは「食べる」と「消化・吸収」の間で、してはいけません。
ですから、その後の「排泄」の前(排泄を促す)、後(スッキリなにも無い状態)
で実践していくことが望ましいでしょう。「食事」の邪魔をせず、むしろ「促す」
効果があるように行うべきです。
そう考えると、一日の中で4回実践できる時があります。
①朝一番(朝食の前に実践。呼吸法で脳を活性化し、ポーズで胃腸に刺激
を与え、食欲を促し、排出もしやすくいたします。)
②お昼前(昼食後は体を休ませるべきですから、食べる前に背骨を中心
にしっかり伸ばすようにいたします。)
③夕方(夕食前に実践。何かと忙しい時間の中で行うのですが、慌ただしく
行ったり、好きなポーズだけするのではなく、緊張と弛緩を交互に与えな
がら行うことです。)
④寝る前(良い眠りを誘うように、血行促進、全身の歪みを治すことを意識
して行っていきましょう。)
先に述べました健康のための3要素として、「食事」、「睡眠」、「運動」があり
ますが、上手にそのサイクルを回していかなければなりません。
食事 ➡ 睡眠 ➡ 運動 ➡ …
【悪い流れ】
①食べた後、(消化吸収するまで)体を休ませず、寝てしまう。
②しっかり寝ないで、休みなく身体を動かしている。
③運動をせずに、食べてばかりいる。
それぞれが、妨げになってはいけません。(マイナスのサイクルを止めること)
運動 ➡ 睡眠 ➡ 食事 ➡ …
【良い流れ】
①心身ともに活動させたら(消費・消耗)、しっかり睡眠をとる(充電)。
②目が覚めたら、栄養をとり(補給)、そして排泄する(浄化)。
③消化吸収したら(栄養・エネルギー)、心身を活動させる(消費・消耗)。
それぞれが、次に繋がっていく。(プラスのサイクルにしていく)
ただ新しいことに目が移り、あれこれするのではなく、今行っていることを
反省しつつ、修正・調整したりして、すべきことを継続して実践することが大事です。
そうすれば、 着実に「健康への道」へ歩んでいけます!
◆写真「ヒマラヤ山脈をバックに」
ヨガ担当
豆澤 慎司